グルメ情報

ロスコン・デ・レジェスの歴史やスーパーで選ぶ時の注意点やおすすめは?

ロスコン・デ・レジェス

この記事では、スペインのクリスマスに欠かせないロスコン・デ・レイジェスについて紹介します。

 

ロスコン・デ・レジェスは、砂糖漬けしたフルーツやアーモンドを飾ったリング型の甘いパンで、生地の中に陶器の人形と乾燥ソラマメが入っています。

 

子供はもちろん、大人も食べる時にちょっと楽しいスペインのクリスマスケーキです。

 

本文では、このロスコン・デ・レジェスの下記の点についてお話したいと思います。

  • ロスコン・デ・レジェスの歴史や祝日との関係
  • ロスコン・デ・レジェスの種類や値段
  • スーパーで作るロスコン・デ・レジェスの裏側
  • グッドバリューと評価されたロスコンを売るスペインのスーパー

 

興味のある方は、是非読んでみて下さいね。

スペインのクリスマスケーキ『ロスコン・デ・レジェス』

ロスコン・デ・レジェスの歴史を簡単に

ロスコン・デ・レジェス(後、ロスコンと表記)は、1月6日の公現祭という祝日に食べます。

 

公現祭は、イエス・キリストが誕生した馬小屋に東方の三博士が訪れ、礼拝したことを祝う日ですが…

 

キリストの誕生や東方の三博士の礼拝は、ロスコンの歴史とは全く関係がありません。

 

ロスコンの起源は、紀元前2世紀にローマ神話に登場する農耕の神『サートゥルヌス』を祝するサートゥルナーリア祭です。

 

サートゥルナーリアサイトは?

  • サートゥルナーリア祭は、12月17~23日の1週間に収穫を祝ったお祭り。
  • この期間は労働から解放された奴隷も羽目を外してお祝いし、別名『奴隷のお祭り』と呼ばれた。

 

お祭り期間に作られたハチミツをベースにした生地にドライフルーツやデーツ、イチジクを入れた甘いパンが、ロスコンのルーツとなります。

 

ロスコンにサプライズが入ったのはいつ?

3世紀に、この甘いパンの中にソラマメを入れるようになりました。

 

冒頭でロスコンに陶器の人形と乾燥ソラマメが入ってるって書いてあったけど、どんな意味があるの?

 

陶器の人形が当たった人は、王様(幸運である)とされ、逆にソラマメを引いた人はロスコン代を支払うと言われています。

 

しかし、当時ソラマメは幸運と豊かさのシンボルだったので、パンの中に入ったソラマメが当たるとよい年になると考えられました。

 

ソラマメに代わって幸運のアイテムとなったのは?

ローマ帝国でキリスト教が国教となると、それ以前のお祭りは消滅しますが、ソラマメの入った甘いパンは、形をかえながら現在まで残ります。

 

18世紀、スペインのフェリペ5世が、幸運のアイテムとしてロスコンに硬貨を入れる習慣をスペインに導入しました。

ロスコンに硬貨については、フランスのルイ15世の説もありますが、本文ではスペインのケースに限定して紹介します。

 

具体的な年数はわかりませんが、硬貨に代わって現在の幸運アイテムは下の画像のような陶器の人形です。

 

ロスコンの中の陶器の人形

 

私の知る限り、三博士のひとりの人形ですが、別の人形が入っているケースもあるようです。

 

ロスコン・デ・レジェスの種類や値段

ロスコン・デ・レイジェス

 

ロスコン・デ・レジェスについて再度まとめます。

  • 砂糖漬けしたフルーツやアーモンドを飾ったリング型の甘いパン
  • 陶器の人形(通常は王様)と乾燥ソラマメがサプライズとして中に入っている。
  • パンだけのプレーンなタイプとパンを半分に切って生クリームを挟むタイプなどがある。

 

1月6日の朝に食べる人が多いと思いますが、1月5日の夕方やそれ以外のクリスマス期間に構わず食べる家庭もあるようです。

 

毎年、クリスマス期間に約3千個消費されるロスコン・デ・レジェス。

 

パン屋やケーキ屋で予約販売を行ったり、スーパーではチラシの一面にロスコンを掲載して宣伝します。

 

値段については、どこで買うかで大きく変わってきます。

 

有名なケーキ屋、またはパン屋で30€/kg、またはそれ以上の値段をつけるところもあれば、スーパーだと5€以下で買える場合もあります。

 

例えば、サンティアゴで私がいつも買ってるパン屋では、今年500gで15€、1㎏で25€としていますが、パン屋のすぐ隣にある某スーパーでは4€だしてお釣りがきます。

 

安いのはいいですが、これだけ料金に差が出るには訳があります。

 

スーパーでロスコンを選ぶ時に知っておくといいこと

スペインのスーパーのパン部門で働いた人からこんな話を聞きました。

ロスコン・デ・レジェスは、簡単な材料で材料費もとても安い。クリスマス需要で売れて大きな利益がでるんだ。大量に作って生地は冷凍しておくんだ。

 

かなり昔に聞いた話ですが、偶然見つけたスペインの消費者団体(OCU)のロスコン比較レポート記事を読んで、スーパーの人の話とつながる部分があって興味深く読みました。

 

生地に使うバターですが、スーパーではバターとひまわり油を混ぜたり、ひまわり油のみを使う場所もあるとのこと。

 

生クリームに関しても、動物性の生クリームではなく、植物性のホイップクリームを使用しているそうです。

 

こういう材料を使えば、値段も安くなりますが、味にも大きな影響が出てきます。

 

レポートの結論でも、スーパーのロスコンは品質の面で職人の手作業で作るものからだいぶ劣るとしています。

 

しかし、下記に紹介するスーパーのロスコンは、料金と品質のバランスがよいとして評価されていました。

  • Eroski
  • AhorraMas
  • El Corte Inglés
  • Día

 

このロスコンの比較は毎年行われているようで、年によってランキングも変動しています。

 

我が家の近くに上記のランキングに入っているスーパーがあるので、今年はちょっと挑戦してみようかと思います。

 

まとめ

  • スペインでは、毎年1月6日にロスコン・デ・レジェスと呼ばれるリング型の甘いパンを食べる。
  • ロスコンの起源は、ローマ神話の農耕神を祝うお祭りで出されたハチミツがベースのパン。
  • ロスコンの中に入っているサプライズのソラマメが最初に入ったのは3世紀。
  • 現代では外れくじ的なソラマメだが、もとは幸運をもたらすアイテムだった。
  • ロスコンの幸運アイテムは、ソラマメから硬貨へ、現代は陶器の人形になっている。
  • ロスコンは、パン屋・ケーキ屋・スーパーなどで買えるが値段が大きく変わる。
  • スーパーのロスコンである程度の品質のものを求めるときは材料など注意してみるとよい。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事も読まれています

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

堀 いつこ

サンティアゴ・デ・コンポステ-ラ在住。日本人で唯一のガリシア州公認観光ガイド。サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学で観光マネージメントの修士課程を修了。大学で日本人留学生のサポート業務の経験もあり。2019年にサンティアゴ巡礼専門の旅行会社に就職。夢は、夫と2人の子供を連れての家族カミーノ。詳しいプロフィールはこちら

-グルメ情報

© 2021 スペインの観光や留学生活情報を発信する〜オトラスペイン〜