
車椅子を利用しています。
ゴールデン・ウィークにサンティアゴへ行くのですがバリアフリールームのあるホテルでおすすめはどこですか?
というお問合せを頂いたのでお答えします。
私は車椅子利用者ではありませんが、観光バリアフリーの調査でガリシアの観光地や宿泊施設を訪れたことがあります。
車椅子を利用する方の細かい気づきまで言及することは難しいですが、
当時の経験を思い出し、下記の条件を満たすホテルを紹介します。
- サンティアゴ旧市街内・又は車椅子で旧市街へのアクセスしやすい立地。
- ホテルの入り口からバリアフリールームへのアクセス対応がある。
- 部屋のデザインが車椅子の人が利用しやすいようになっている。
参考にして頂ければ嬉しいです。
バリアフリー【車椅子対応】のおすすめホテルと部屋の様子
ホテル・コンポステラ
当ブログで紹介済みのホテルですが、バリアフリーの観点からも強くおすすめします!
旧市街へのアクセスはバリアフリー
ホテルの前の通りを渡ればすぐ旧市街なのですが、上記の画像からも分かるようにアクセスもバリアフリー。
バリアフリールームまでのアクセス
レセプションの横に階段がありますが、反対側の壁からエレベーター乗ってバリアフリールームまで行けます。
部屋のある階の廊下も幅が広いので移動しやすいです。
バリアフリールームの内容
夜にトレイが行きたくなってもベッドからバスルームまでの距離が近く、
引き戸のドアで取って口はレバーやノブではなく、手の握力が弱い方向けのタイプです。
車椅子で洗面台の前に入りやすい高さとトイレのつかまり手も両側にあります。
シャワーの入り口や体を洗う時の椅子もきちんと置いてあります。
パラドール
昔の建て物をホテルにしている所で、バリアフリー対応されてないところは実際にありますが…
- 建物の入り口にスロープ。(その前にはひとつ階段あり。)
- 1階にあるバリアフリールームまでは中庭などを通って車椅子でのアクセスOK。
- 車椅子の宿泊者対応の部屋は全部で3つ。
とパラドールでも宿泊は可能です。

気になる部屋の様子を見てみましょう。
ホテル・コンポステラと比べるとベッドからバスルームまでの距離は離れていますし、木製の扉の取っ手はレバー。
握力の弱い人には若干重いかなという印象がありました。
バスタブもありますが、きちんとシャワースペースもあります。
トイレの横のつかまりレバーは両側にありました。
バリアフリールームのある階には次の記事で紹介している図書館や中庭へも移動でき、観光を楽しむことが出来ます。
ホテル・サンフランシスコ
大聖堂から200mの場所にある聖フランシスコ修道院のホテル。
正直、これまで紹介した2つのホテルと比べて…
- ホテルを出てから旧市街へ行く時に下の画像にある坂を上る必要がある。
- バリアフリールームまでエレベーターを使ってちょっと移動が遠い。
という点がありますが、部屋はとにかく広かったです。
ホテルサンフランシスコの部屋もベッドからバスルームまでは若干の距離あり。
バスルームが一番広かったので車椅子でも移動しやすいです。
トイレのつかまりバーがないですが、洗面台とシャワーの壁に手をつける感じです。
小さいシャワー用のいすが置いてありましたが、頼めば他のタイプも用意してくれるようです。
で、もうひとつ上記のサロンがついてきます。
ここはレストランの修道院メニュー『Menu Conventual』もおすすめです。
さいごに
宿泊施設の部屋の1~2割はバリアフリールームにしなくてはいけない法律があっても
- 実際に宿泊施設に確認すると、対応した部屋がない。
- 新しい建物は対応の部屋を用意しても途中で普通の部屋に変えてしまう。
- 車椅子を利用者が自分で動ける環境でなくどうしても人の助けがいる構造になっている。
という現実があることを過去の経験や今回部屋を見せてくれたスタッフからも聞きました。
あくまでも私のおすすめになりますが、今回の情報がお役に立てれば嬉しいです。
車椅子の方の観光について別の記事を書きあげるまで、次の記事を参考にして下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。