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スペイン一斉休校中の自宅学習の問題点は?学校再開はいつ?

3月12日にガリシア州で一斉休校宣言が出てから2か月が経ちました。

 

5月から外出規制緩和が進み、ガリシア州は5月11日からフェーズ1へ移行。

フェーズ1の規制内容(一部)

  • 県内の移動の自由(例: コルーニャ県内のサンティアゴ市⇔コルーニャ市)
  • 飲食店の営業(テラスで認可されているテーブル数の50%)
  • 小売り商業施設の営業(事前予約制など衛生面での条件をつけて)
  • ホテル・観光施設の営業開始
  • 宗教施設の活動再開(定員の3分の1を上限として)

段階別規制緩和の概要については、日本の外務省の海外安全ホームページの現地大使館情報で確認できます。

 

また、フェーズ1で大学を含む教育機関で校内の清掃・消毒、その他再開に必要な手続きを行うことができます。

 

本文では、次の点について紹介しますので、ご興味ある方は是非お読み下さい。

  • 自宅学習の状況や問題点。
  • 2か月自宅学習を続けて考えた事、自分なりの対策。
  • 学校再開について。(規制緩和プランの提案と自治州の反応)

注意

自宅学習の状況に関しては、ガリシアの5,600以上の家庭から取ったアンケートを使用。半数が小学校に通う子供を持つ親からの回答であり、私の子供達の年齢から小学校(特に低学年)のケースを中心に説明します。

 

それでは、早速見ていきましょう。

自宅学習の平均時間は?

ガリシアのPTA連合会(CONFAPA)のアンケート結果によると、

 

長男が属する小学校1~3年生の自主学習時間は下記の通り。

 

小学校低学年の1日の勉強時間数

出典: Educación Non Presencial e COVID-19

そして、下の娘が通うエスクエラ・インファンティル(幼児学校)の場合は…

 

幼児学校の生徒の勉強時間

出典: Educación Non Presencial e COVID-19

 

幼児学校の場合は、1~2時間の勉強時間に対し、小学校低学年は2~4時間。

 

ちなみに、このアンケートが取られたのは一斉休校が始まって2週間が経った頃の数値。

 

現在(5月中旬)のデータはないですが、同じぐらい、もしくはそれ以上に勉強しているのでは

 

と私は想像します。その理由はもう少し後でお話しますね。

 

スペインの学校制度説明記事👇

 

自宅学習の方法

自宅学習が始まって1か月ぐらい、子供の担任が毎日朝の決まった時間にメールで教材を送ってきました。

 

先ほどのアンケート結果でも、メールや学校サイトの掲示板を活用されている小学校が多いことがわかっています。

 

一方、高校で数学を教える友人の例ですが、彼は個人で遠隔作業にふさわしいオンラインツールをいくつか試し、

 

最終的にWebexというソフトを使って生徒たちに遠隔授業を行っています。

 

生徒はパソコンやタブレット、多くはスマートフォンを使って授業を受けているそうです。

 

大学入試を控えた学生に遅れがでないようにと、週末もオンラインで個別指導をしているので、

 

教室で教えていた時よりも逆に1人1人の学生と向き合うことができ、生徒から非常に感謝されているそうです。

 

学生の年齢が上がるほど、ZoomなどWeb会議サービス等を活用しているケースが多いと思います。

 

自宅学習方法の問題点

子供の小学校では、6年生の生徒に対しては休校が始まってすぐに毎日担任の先生が生徒と連絡をとり、

 

生徒が解いた問題を先生が添削して送り返していたと他の母親から聞いて知りましたが、

 

小学生低学年の生徒には問題を送りっぱなしで添削はなしでした。

CONFAPAのアンケート結果でも、約半数(49.3%)が宿題の添削を全く受けていないと回答。

 

一方的に送られてくる問題を子供と一緒に勉強して1か月が過ぎる頃(この記事を初めて書いた時)、

 

そろそろ学校はやり方を変えてくれるはず。。。

と、学校の対応にひそかに期待をしていました。

 

しかし、4月中旬からは…

  • 以前通り問題を送り、添削するので期日(毎週金曜日)までに全て提出
  • 以前よりも宿題を送ってくる科目が増えた。
  • オンライン授業は、2~3週間に1回で、実質授業ではなく先生と子供同士の会話。

と、自宅学習で親の負担が増えるだけに。

 

下の娘とは毎日絵本を読む練習をしているので、ずっと横にいなくてはいけません。

 

7歳の息子は少し自分で勉強をする姿勢はあっても、やっぱり大人の助けが必要です。

 

息子の担任に、週1回1時間でも遠隔授業で問題の答え合わせをしてもらえないかと聞いたのですが、

 

息子の担任

オンライン授業は、みんなが話してまとめられなくて複雑だから出来ない。

 

メールなどオンラインツールを使いこなせない人とはわかっているのですが、

 

正直、4月後半2週間は行き場のない学校への怒りを抱えながら過ごしました。(笑)

 

我が家の自宅学習方法

自宅で働く親にとって仕事と子供の自宅学習の相手をするのはかなりの負担です。

 

一斉休校が始まってすぐに会社からERTE(契約の一時解雇)を出されたとき、

 

自分は自宅学習に専念できるとポジティブに考えました。

 

子供と以前より向き合う時間ができて良かったと思うこともありますが、夫は仕事で忙しい中

 

ひとりで2人の勉強を見るのはやはり大変です。

 

オンラインでの教材やアプリを使いながら子供達が飽きない方法を取っていましたが…

試して良かったアプリや授業

  1. Smartick: 数学の有料サイトで15日間の無料体験。セッションが終わると、親のメールアドレスに毎日結果が送られてきます。子供達は喜んで取り組んでいたので継続も考えましたがちょっと高いので更新せず。
  2. Lingokids: 英語の有料アプリ。無料でもかなり使えます。
  3. FunEnglish: 英語の有料アプリ。無料の限定コンテンツで色と動物の単語を習えます。
  4. バルセロナ在住の書道の先生(@kiyoshodobcn)の日本語無料添削(現在は終了)

 

さらに勉強量が増やされたまま1か月以上この生活が続いたら自分がおかしくなると思いました。

 

そこで、思いついたのがオンライン家庭教師。

 

大学生の甥っ子に相談し、5月から毎日1~2時間息子と勉強を見てもらうことにしました。

 

息子も年上のいとこと勉強して喜んでいますし、その間に

 

私は娘と読書や文字を書く練習ができるので、自分の中のストレスが大分軽減されました。

 

スペインの学校再開はいつ?

4月末に中央政府が発表した規制緩和プランによると、

 

学校の正式な再開は9月としながらも…

 

規制緩和のフェーズ2で、学校での補講や両親が出勤しなくてはいけない場合に6歳未満の生徒の通学が可能としています。

 

しかし…

  • ムルシア
  • カスティージャ・ラ・マンチャ
  • アラゴン
  • バレアレス
  • アンダルシア
  • マドリード
  • バスク州

など、少なくとも8自治州が6歳未満の子供達がソーシャルディスタンス等の対策を守るのは不可能などの理由で反対。

 

これに対し教育大臣は、『学校や家族に対して6歳以下の子供の通学を義務ずけるものではなく、

 

あくまでも特定のケースのみで自由意志によるもの。

 

教育は自治州の管轄なので、最終的な決断は各自治州が取れる。』と回答しました。(情報元: eldiario.es)

 

各自治州の対応は?

  • アンダルシア⇒第3セメスター中の学校再開はなし。
  • アラゴン⇒授業ではなく事前に時間を決めて個別指導
  • カナリアス⇒6月から高等学校の2年生のみ授業再開を検討中
  • ガリシア⇒5月24日から高等学校、中・上級職業学校のみ授業を再開
  • アストゥリアス・カンタブリア・ムルシア⇒ガリシアと似た方法だが、カンタブリアは6月8日に再開。
  • カスティーリャ・イ・レオンはアンダルシアの案を検討中

注意

情報元: La voz de Galicia 14/05/2020 状況が今後変わる可能性もあります。

 

子供達や職員の安全も大事ですが、アラゴンのケースは

 

自宅学習期間にネット環境などがない子供たちを考えてる感じがしました。

 

いずれにしても、9月まで学校は再開されないことはクリアになったので、

 

自宅学習生活を引き続き頑張ります。(;^_^A

 

まとめ

ポイント

  • 一斉休校中はメール等で学校から生徒へ課題を送付したり遠隔授業が行われている。
  • 課題が送った後のフォローが十分でないケースもある。
  • 自宅でリモートワークをしている親は特に負担が大きくなっている。
  • ネット環境やパソコンがない家庭もあるので、休校期間の自宅学習で差が出る可能性も。
  • 正式な学校再開は9月。
  • 規制緩和のフェーズ2で補講や両親が外で働く場合に6歳未満の子供の通学は可能。
  • 実際は、幼児・小中学校は再開しない予定の自治州が多い。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

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