ガウディの建築『カサ・ボティネス』とは?カタルーニャ以外で見れる彼の作品はいくつ?営業時間と入場料金は?

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スペイン・カタルーニャ州以外で見られる数少ないガウディの建築作品のひとつがカサ・ボティネス(Casa Botines)です。

 

創立125周年を迎えた2017年4月から一般公開されていますが、この125年間に建物を全面的に開放したことは一度もありませんでした。

 

カサ・ボティネスの歴史から建物の中の様子などを紹介しますが、その前にカタルーニャ以外で見れる数少ないガウディの作品はいくつあってどこにあるどんな作品なのかをサクッと見てみましょう。

ガウディの作品は、アントニオ・ガウディ建築群として下記7作品が世界遺産に登録されていますが、大部分はカタルーニャ州にあります。

カタルーニャ州以外で見られるガウディの作品はわずか3つです。

 

El Capricho

 

スペインの北にあるカンタブリア州のコミ―リャス(Comillas)にあります。

 

Casa Episcopal de Astorga (Astorga)

レオンから西に約50kmの場所にあるアストルガ(Astorga)の司教館です。

 

Casa Botines

 

上記2つの建築物についても別の機会に書きたいと思いますが、今回はCasa Botinesについて詳しく見てみます。

 

カサ・ボティネスの簡単な歴史とは?

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カサ・ボティネスの歴史は1886年7月14日にレオンの商人であるシモン・フェルナンデス・フェルナンデスと(Simón Fernández Fernández)マリアノ・アンドレス・ゴンサレス・ルナ(Mariano Andrés González-Luna)が建物があるサン・マルセロ広場の土地を買ったところからはじまります。

 

マリアノ・アンドレス・ゴンサレス・ルナ(Mariano Andrés González-Luna)

 

元々レオンのマジョール広場に両替商と布倉庫を持っていた二人が当時レオン市の中心広場であったサン・マルセロ広場に1階に両替商、地下が布倉庫、2階から上が賃貸住宅という構造の建物を建てようと2390㎡の土地を購入しますが、これにレオン市役所が待ったをかけます。

 

 

サン・マルセロ広場にはPalacio de Guzmenesという16世紀に建てられた宮殿で、1882年からレオン県議会所有の建物があります。市の中心広場の大部分を個人所有の建物ができることに市役所が反対したわけです。

 

訴訟は何年続いたの?

フェルナンデスとアンドレス両氏が購入した土地を巡っての訴訟に要した期間は4年。

 

1891年5月の判決により、800㎡の土地の所有することになりました。

 

カサ・ボティネスの建築期間は?

 

4年間続いた訴訟が終わり、1892年からカサ・ボティネスの工事が始まります。

 

工事期間はどのくらいだったかというと・・・わずか10カ月なんですが、ひとつ興味深いエピソードがあります。

 

カサ・ボティネスの建物は完成したものの、設計図や工事に関わる文書がない期間がありました。

 

1950年に偶然発見されたからよかったのですが、ガウディが建物のある場所に設計図を隠していたんです。

 

それがどこかと言うと・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正面門の上にあるカタルーニャ州の守護聖人サン・ジョルディの彫刻のある部分にありました。

 

1950年に損傷が激しくなっていたサン・ジョルディの彫刻を外したところ、ドラゴンの口の中からガウディのサインが入りの設計図が2枚とエル・カンペオン(El Campeon)紙が2部入った鉛のチューブが発見されました。

 

 

建築のプロジェクトに関する資料もあり、そこで工期が10カ月であることがわかっています。

 

生地倉庫から銀行へ

ちょっと時代が前後しますが、1929年にレオン貯蓄銀行がカサ・ボティネスを買います。1950年代にガウディのデザインを全く無視するような修復工事を行い物議を醸します。

 

1990年にレオンの貯蓄銀行が他の貯蓄銀行を吸収しカハ・エスパーニャとなった後、50年代に行われた修復工事のスタイルを元のガウディのデザインに戻す修復工事を行いました。

 

歴史はこのくらいにして、次はカサ・ボティネスという名前に注目します。

 

カサ・ボティネスの意味は?

 

カサ(Casa)とはスペイン語で家を意味するので、日本語では「ボティネスの家」とか「ボティネス邸」になります。

 

土地所有者の名前はフェルナンデスとアンドレスなのにボティネスの家とは?って思った方がいたらなかなか鋭いです。

 

もともと彼らはマジョール広場に生地屋を営んでいたカタラン人商人のジョアン・オムス・ボティナ(Juan Homs Botinás)の下で働いていました。

 

市内で有名な生地のお店はジョアンのカタラン苗字ボティナと言う名前でしたが、レオン市民は苗字をスペイン語化した『ボティネス』と呼んでいました。

 

ボティナの姪(Teresa Riu)に商いが受け継がれ、彼女と結婚したシモン・フェルナンデスが店舗を移転してもこのボティネスというレオン市民がつけたニックネームで呼ばれ続けています。

 

カサ・ボティネスの中の様子は?

地下1階

元々布の倉庫となっていた地下は、現在のところ(2017年9月)ゴヤの連作版画集である『Caprichos(カプリチョス)』が展示されています。

1階

1階は、カサ・ボティネスの歴史を伝えるパネルや土地の権利書など建築に関する書類を見ることができます。床にあるQRコードを読み取って携帯画面で当時の建物の様子を見ることができます。

 

住宅スペース

 

館内のエレベーターを登ると、2階から上の住宅スペースは下の階よりも天井が低くなっていきます。

 

 

建物の内部に多く自然の光を取り入れるようつけられた窓、人間の手に自然にフィットするようデザインされた窓やドアの取っ手部分、階段の登り下りがスムーズな寸法の階段や途中で休めるように椅子があったりと細部まで機能性を重視したデザインは流石という感じでした。

 

 

ガウディがデザインした椅子や鏡などの家具、絵画の展示スペースもあります。

 

レオン貯蓄銀行がカサ・ボティネスの所有者となってから建物は銀行として機能しつつも、1893年から最後の住人が家を出た1992年まで上の住宅階には人が住んでいました。

 

最上階

 

銀行の重役会議などで使われるスペースになっています。

 

 

会議室に飾られているのはベラ・サネッティ(Vela Zanetti)が書いたガウディの絵です。

 

Vela Zanettiの美術館がレオンの旧市街内にありますので興味のある人は是非訪ねてみてください。

 

カサ・ボティネスの今後の予定は?

2017年4月から一般公開しているカサ・ボティネスは今後も美術館として展示内容をさらに充実させていくようです。

 

2017年9月に見学した時点で美術館のガイドさんが

  • オリジナル設計図を館内にて展示
  • カサ・ボティネス最後の住民であった歯医者の内装を再現

 

がすでに予定されていると教えてくれました。

 

一般利用者向けのガイド付きツアーの他にも、親子で参加できるワークショップの開催、結婚式や食文化とコラボレートしたイベント会場としても使用できます。

 

カサ・ボティネスの営業時間と入場料金は?

【営業時間】

  • 月曜から土曜日まで(水曜日を除く)11:00~14:00、17:00~21:00
  • 水曜日  17:00~21:00
  • 日曜日 11:00~14:00

【入場料】

  • 一般 5€ (12歳以下の子供、65歳以上、学生は3€)
  • プレミアム 12€(12歳以下の子供、65歳以上、学生は8€)
  • グループ 8€ 無料 7歳以下の子供

 

私が今回スペイン語のガイド付き見学を行った入場料金はプレミアムになります。(ガイドツアーの言語はスペイン語と英語)

 

まとめ

レオンにあるガウディの作品「カサ・ボティネス」について書いてみました。ここでは扱え切れなかった建物の見所はまだありますので是非レオンへ行く機会がある方はカサ・ボティネスを訪れてみてください。

 

レオン観光に関しては下記の内容の記事もありますので、是非合わせてお読みください。

レオンの列車やバスの駅から大聖堂までの行き方や所要時間は?人気のお菓子はどこで買える?

スペインのレオン大聖堂の見所は?バラ窓のステンドグラスの修復はいつから?

スペインのレオンで無料のタパスが美味しいおすすめのバルは?

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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