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サンティアゴ巡礼の荷物移送!利用方法や注意点を詳しく説明!

2020年11月27日

荷物移送アイキャッチ
カミーノの荷物搬送サービスのシステムや利用方法が知りたいな。正直、荷物がちゃんと届くのかなって心配もあるけど、実際どうなの?

というあなたの質問にお答えします。

 

本文では、次のポイントに重点を置いて荷物搬送サービスについて説明します。

  • カミーノ荷物搬送サービスの簡単な仕組み。
  • スペイン郵便局等の荷物搬送サービスの利用方法。
  • 利用時の注意点

 

筆者も2020年10月に当搬送サービスを利用しました。

 

自分やその他の巡礼者のケースを交えながらお話しますので、良かったら参考にしてください。

サンティアゴ巡礼の荷物移送サービスの流れ

荷物搬送サービスの流れは、次の4ステップ。何も難しいことはありません。

step
1
搬送会社を選ぶ

step
2
荷物に名前と送り先情報をつける

step
3
出発前に、荷物を指定された場所と時間に置く

step
4
目的地で荷物をピックアップ

 

簡単に利用できる上、下記のようなメリットがあるので非常に需要が高いサービスです。

 

荷物移送サービスのメリット

必要最低限の荷物で身軽に巡礼できる

歩き・自転車巡礼のどちらでも、荷物の軽量化は非常に重要な点です。

 

個人的な体験ですが、軽量化を意識してリュックを準備したにも関わらず、2~3日歩いていく内に、肩や背中に腰が痛くなってきました。

 

4日間の巡礼だからとウエストベルトがついていない普通のリュックを持参したのが原因だと思いますが、最終日に荷物搬送サービスを利用したところ…

 

荷物がないとこんなに歩きやすいのか!

と、感動しました。

 

元々、背中や腰に問題がある人が長期間の巡礼をする場合、便利というより必要なサービスであるとさえ言えるでしょう。

 

利用のタイミングや区間を自由に選択できる

行程に沿って、毎日荷物を運んでもらうことも可能ですが、

  • 難易度の高い行程だけ使う。
  • 疲れてきたので、○○村~▲▲村までの2区間を使う。
  • 雨の日の巡礼で、荷物を濡らさないために使う。

など、各巡礼者のニーズに合わせて1区間から好きなだけ利用できるフレキシブルさがあります。

 

私の場合、天気予報で次の日が大雨だと分かった時点で利用することにしました。

 

ずぶ濡れの状態で目的地に到着し、リュックの中から乾いた服を取り出しながら

荷物を送って正解だった…。

と、ホッとしました。

 

自分が必要だと思った時に上手く活用してほしいですが、次に料金について説明します。

 

荷物移送サービスの料金

  • 搬送会社
  • 利用するルートや区間
  • 時期

によって料金は変わりますが、大体1区間の利用で5€前後と考えておけばいいでしょう。

 

続いて、荷物搬送サービスを提供する会社やそれぞれが担当するルートについても詳しく見てみましょう。

 

移送サービスの提供会社と対応ルート

スペイン郵便局

国内を網羅する郵便局ネットワークをカミーノの荷物搬送サービスに再利用し、新たな事業を開拓したスペイン郵便局。

 

Paq Mochila(パック・モチーラ)というサービス名で、下記のルートと区間で荷物搬送をしています。

 

ルートサービス区域
フランス人の道Saint Jean Pied de Port - Santiago
ポルトガル人の道Tui - Santiago
プリミティボの道Oviedo - Santiago
北の道Irun - Santiago
イギリス人の道Ferrol/ Coruña - Santiago
フィステーラ・ムシアへの道Santiago - Fisterra/ Muxía
銀の道Sevilla - Santiago
冬の道Ponferrada - Santiago
サナブレスの道Granja de Moreruela (Zamora) a Santiago
モサラべの道-銀の道

 

スペイン内にある多数のルートをこれだけカバーしている会社は、他にはないと思います。

 

また、巡礼中に必要ない荷物(スーツケースなど)をサンティアゴ郵便局留めで送り、到着日まで保管し現地でピックアップも可能です。

 

詳しくは、スペイン郵便局の専用サイト(Camino con Correos)をご覧下さい。

 

民間の運送会社

あくまでも、一部の会社の紹介となりますが…

は、サンジャンからサンティアゴまでフランス人の道をカバーしています。

 

ポルトからサンティアゴまでのポルトガル人の道では、Tuitransという会社があります。

 

個人タクシーや宿泊施設

巡礼者と荷物の搬送サービスを行う個人タクシー、民間のアルベルゲなどもあります。

 

郵便局や先ほど紹介した運送会社とは違い、カバーする領域はかなり限定されますが、巡礼路沿いや宿泊施設でチラシ広告を目にするでしょう。

 

サービスの仕組みが大体わかったと思いますので、次はスペイン郵便局の荷物搬送サービス利用方法を見てみましょう。

 

スペイン郵便局の荷物搬送サービス利用方法

パック・モチーラの公式サイトを見ると、利用方法を次の流れで説明しています。


  • step.1

    サービス利用日の前日21時までに予約。(専用サイト、メール、電話のいずれか)


  • step.2

    メールにて送られてくる専用タグを印刷して、荷物につける。(もしくは紙に必要事項を書いて貼り付ける)


  • step.3

    朝8時までに宿泊施設のレセプションに荷物を預ける、


 

上記の流れで巡礼出発前に荷物を預けると、14時30分までに次の宿泊施設にまで荷物が届けられます。

 

予約方法

予約方法は3つありますが、おそらく1番楽なのは携帯から専用サイトに入っての予約でしょう。

 

専用サイトの予約画面は次の通りです。

PAQ MOCHILA予約画面

step
1
出発点(Starting Point)と終着地(End Location)を選択

画像ではサリアからサンティアゴとしていますが、1区間でもOK。

step
2
出発点のピックアップポイントを選択

各場所の宿泊施設がリストで出てくるので該当するものを選ぶ。

step
3
出発日・個数・巡礼方法を選択

step
4
BOOK(予約)のボタンを押す。

step
5
個人情報の入力、データ保護の同意をして支払い

 

巡礼行程と宿泊施設がすでに分かっている場合、予約してから詳細を記入すれば、あなたは毎朝荷物を8時前に宿泊施設のレセプションに置くだけ。

 

宿泊施設が全て決まっていない場合でも、サービスを予約して、後から専用サイトのReservationのボタンを押して、宿泊施設の情報を追加で連絡することも可能です。

 

支払い方法

  • ペイパル
  • クレジットカード
  • 銀行送金
  • 郵便局での現金支払い

と支払方法を選べますが…

 

COVID-19対策として、2021年1月1日より郵便局での支払いを除いて現金支払いができなくなります。

 

確認次第、また情報を更新しますが、これまで宿泊施設で専用の封筒に現金を入れることができなくなるようです。

 

利用時の注意点

荷物の重量と配送区間

荷物(ザックもしくはスーツケース)は1個15㎏まで。搬送区間の最大距離は60㎞ですので、自転車巡礼者は注意して下さい。

 

サービス利用期間

イースターから10月31日まで土日祝日含め毎日利用できますが、ローシーズンはフランス人の道のサリア~サンティアゴ区間のみ。

 

冬の道やアラゴンルートは月~金曜日までの利用のみです。

 

前日21時までの事前連絡

下記は、2019年にサンティアゴで知り合った日本人女性巡礼者の体験談です。

日本人女性巡礼者

郵便局の封筒を使って、荷物移送の依頼をしました。他の巡礼者と同じようにレセプションに荷物を置いたのに、荷物が届かなくて2日間バックパックなしで歩きました。宿の人に相談し郵便局に連絡してもらうと、『この場所に取りに来てと事前に連絡がないと取りに行きません。』と言われました。宿と懇意にしている運送会社を使った方が、ピックアップの連絡をせずにちゃんと持って来てくれたかもしれません。

 

2020年10月、ポルトマリンの宿で初めて搬送サービスを利用して、彼女のケースを思い出しました。

 

宿のおじさんは、スペイン郵便局と民間の搬送会社の2つを紹介してくれましたが、

郵便局は予約の方法がめんどくさいんだよな…

と、小声でつぶやきながら民間の会社を勧めてくれました。

 

電話で搬送会社に引き取り依頼をするおじさんを見ながら、もし彼女が私のように宿で郵便局の封筒を手にして搬送依頼をしたとしたら…

  • 宿の人が郵便局に連絡するのを忘れたのか?
  • 宿の人は少なくとも彼女にピックアップの連絡が必要なのを説明すべきだったのでは?

と、今更ですが考えてしまいました。

 

……とはいえ、宿の人だってミスをすることもあるでしょう。

 

当時の詳しい状況はわかりませんし、誰が悪いと言うわけではありませんが、郵便局の封筒にも利用方法が書いてあります。

 

一緒に歩いたスペイン人の友人は、私と同様に初めてこのサービスを利用したのですが、宿のレセプションで担当者が変わると、再び搬送サービスについて説明を受け、人によって説明に違いがないことを確認していました。

 

いい意味で人を100%信用しない、あくまでもサービスを利用する自分がきちんと理解すべきだと、友人から学んだ気がしました。

 

でも、宿のおじさんが言っているように郵便局の予約方法って面倒なの?

と、思った方がいるかもしれません。

 

私が利用した時の状況に限定すると、電話依頼の時間外でおじさんがメール、もしくは専用サイトで予約するのが面倒だったのではと想像します(笑)

 

荷物移送サービスで知っておくといいこと

公営アルベルゲに荷物は送れない

女性巡礼者のコメント

公営アルベルゲに泊まった時、隣にあったバル内部で荷物を置いてくれていました。その日はそこで食事をし、翌日朝の荷物のピックアップもお願いねと頼みました。

 

公営アルベルゲでの荷物の受け取りは不可ですが、近くにあるバルなどで保管してくれる事もあるようです。

 

宿泊施設が決まっていない場合でも利用できる

女性巡礼者のコメント

送り先のアルベルゲで泊まるのが理想的ですが、実際に宿泊しなくても荷物を預けることはできます。送り先が確定できないけど、荷物を送りたい時に覚えておくといいでしょう。

 

私が荷物移送サービスを利用した時も、巡礼後にバスでサンティアゴに帰る予定だったので、荷物を送る宿がありませんでした。

 

宿のおじさんに状況を説明すると、

配送会社と協力しているカフェテリアがあって、そこに送れるから大丈夫だよ。

と言ってくれました。

 

あなたが利用する運送会社の対応によって変わると思いますので、今説明した2つの場合とも、利用前にきちんと確認ください。

 

巡礼の荷物移送サービスは信用できない?

基本、きちんと機能しているサービスですが、全くトラブルがないと言えば嘘になります。

 

例えば、巡礼専門の旅行会社のサンティアゴオフィスで働いた1年で、次のようなケースがありました。

  • 車のタイヤがパンクし、荷物を他の車に移し替えて到着時間が遅れた。
  • スーツケースが届かないまま、巡礼者は自国へ戻り、その後も発見されなかった。

 

搬送中のアクシデントで到着時間が遅くなるのは、まだ理解できたとしても…

荷物がない状態で日本へ帰るなんてありえない!やっぱり自分の荷物は自分で100%管理しなきゃ!

と思われた方もいるでしょう。

 

トラブルに合うくらいなら重くても自分で管理する、それもひとつの選択肢です。

 

しかし、

  • 搬送依頼の伝票や連絡先を写真に撮っておく。
  • 宿に毎日取りに来る(もしくは宿の人がすすめる)会社を利用する。
  • ピックアップの連絡を忘れない(宿の人にしてもらう)。
  • 配達時間が遅れても困らないよう下着など最低限のものは自分で持ち歩く。

という対応すれば、たとえ問題があっても対応もきちんとしてくれるはずですので、あまり神経質になることもないでしょう。

 

とにかく、貴重品や薬など大事なものを移送する荷物に入れないようにして下さいね。

 

まとめ

  • 荷物搬送は、巡礼の1行程から全ての行程の宿から宿へ送るが可能。
  • ルートや時期によってサービスのある曜日、料金等が変わる。
  • 1年中、利用できるのはサリア~サンティアゴの区間。
  • 公営アルベルゲへ荷物は送れないが、近くのバルで荷物を保管してくれる。
  • 私営アルベルゲへは宿泊しなくても荷物を送ることが出来る。
  • 荷物搬送サービスは、ピックアップの依頼をする必要がある。
  • 運送会社は沢山あるので、宿と懇意にしている会社を選ぶのもひとつの方法。
  • 荷物が届かない場合を想定し、送る際に伝票や荷物を置いた時の状況を写真に収めるとよい。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

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堀 いつこ

サンティアゴ・デ・コンポステ-ラ在住。日本人で唯一のガリシア州公認観光ガイド。サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学で観光マネージメントの修士課程を修了。大学で日本人留学生のサポート業務の経験もあり。2019年にサンティアゴ巡礼専門の旅行会社に就職。夢は、夫と2人の子供を連れての家族カミーノ。詳しいプロフィールはこちら

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