スペイン巡礼

サンティアゴ大聖堂で巡礼の歴史的重要書物を見学できるツアーとは?

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この記事では、サンティアゴ大聖堂が保存するスペイン巡礼に関する貴重な歴史的資料や書物について紹介します。

 

歴史的文書に対して特別関心のなかった私ですが…

  • 大聖堂内にあるサンティアゴ巡礼路に関する書物を集めた図書館
  • 居場所が分からなくなった聖ヤコブの遺骨再発見時にカトリック教会が出した重要文書
  • サンティアゴ大聖堂が保管する最も貴重な歴史的書物
  • 大聖堂が保管する宗教音楽の楽譜

と、貴重な文書を見ることができ非常に興味深い体験となりました。

 

本文ではサンティアゴ大聖堂が保管する貴重な資料を見学できるツアー情報も紹介していますので是非最後までお読み下さい。

サンティアゴ大聖堂歴史資料館にある巡礼図書館

 

上の画像は、サンティアゴ巡礼路に関する書物を保管する図書館(Biblioteca jacobea)です。

 

サンティアゴには巡礼路に関する資料センターがなかったので、2000年に大聖堂の参事会で巡礼路の資料センター創設が承認されて上記の図書館が存在しています。

 

図書館では巡礼路にテーマにした1900年以降の書籍や資料があり、資料館の見学ツアーに参加者のみ入ることが出来ます。

 

巡礼図書館の次に歴史的古文書を保存している場所を案内してくれました。

 

聖ヤコブ再発見に関わる歴史的重要文書とは?

撮影不可のため画像をお見せできませんが、ここで一番印象に残ったのは

 

1884年に当時のローマ教皇レオン13世が出した教皇勅書でした。

 

…ローマ教皇レオン13世?教皇勅書??

と思った方がほとんどではないかと思うので、少し説明します。

 

出典: https://www.biografiasyvidas.com

 

ローマ教皇レオン13世(上の画像)は、1879年に大聖堂内で『再発見された』聖ヤコブの遺骨に対して

 

『それが間違いなく聖ヤコブの遺骨だと認めます。』と書いた正式な文書(教皇勅書)を送った人物です。

 

聖ヤコブの遺骨の再発見って失くしちゃったみたいな言い方。

 

実は、サンティアゴ大聖堂内に祀られている聖ヤコブの遺骨の場所がわからない時期がありました。

 

時は16世紀まで遡ります。

 

イギリスの海賊フランシス・ドレークがコルーニャを襲撃した時、サンティアゴ大聖堂のクレメンテ司教は

 

ドレークの攻撃から聖ヤコブの遺骨を守るために大聖堂内のある場所に移したのですが…

 

その後に隠した場所がどこだかわからなくなりました!

 

ちょっと嘘みたいな話だね。

 

1879年にやっと聖ヤコブの遺骨が見つかった時、ローマ・カトリック教会は色々独自調査を行います。

 

1884年、最終的にレオン13世はサンティアゴ大聖堂へ教皇勅書を送って遺骨が聖ヤコブのものと認めるのですが…

 

どうやって確かめたの?という質問はしないでください。(;^_^A

 

いずれにせよ、大聖堂の資料館でその教皇勅書のオリジナルを見ることができました!

 

勅書は冊子になっていてシンプルなデザインでしたが、赤インクの印章ではなくひもでつるした鉛の印章を初めてみました。

 

全く別の文書になりますが、紐でつるされた印章のイメージ画像は☟です。

 

出典: https://upload.wikimedia.org

 

教皇13世が勅書をサンティアゴ大聖堂へ送ったと歴史の授業や本で読んだことはありましたが、

 

まさかオリジナルを見るとは思っていなかったので、ちょっと感動しました。

 

大聖堂の資料館が保管する貴重な3つの書物とは?

Códice Calixtino(カリクトゥス写本)

出典: http://www.abc.es

 

サンティアゴ巡礼に関する歴史的重要書物といえば、12世紀に書かれたCódice Calixtino(カリクストゥス写本)が有名です。

2011年に大聖堂に保管されていたオリジナルが盗まれ、スペイン全国でニュースとなりました。 盗難事件から1年後、警察が大聖堂の電気技師をしていた男性の自宅倉庫からカリクストゥス写本を発見しました。

 

ザックリな説明になりますが、カリクストゥス写本の中身は5つの書で構成されています。

  • 第1書→礼拝の書
  • 第2書→聖ヤコブの起こした奇跡
  • 第3書→殉教した聖ヤコブの遺骨の移送
  • 第4書→聖ヤコブの墓の発見
  • 第5書→フランス人の道のルートや区間を説明したサンティアゴ巡礼ガイド

 

しかし、サンティアゴ大聖堂で保存されている中世時代の重要な書物はこれだけではありません。

 

Tumbo A (トゥンボ・ア)

出典: http://3.bp.blogspot.com

Tumboという言葉は、ポルトガル語のTombo(本の巻、冊)に由来するそうです。

 

この書物の内容のポイントはというと・・・

  • 歴代の王からサンティアゴ大聖堂へ寄付・または譲渡品を記録したオリジナル文書を転写したもの。
  • 12世紀のものだが、9世紀に書かれたオリジナル文書のコピーも含まれており、聖ヤコブのお墓発見から中世時代までサンティアゴ大聖堂がいかに政治・経済・組織的に大きくなったかを証明する重要な証拠文書。
  • ディエゴ・ヘルミレス大司教の命により、大聖堂の会計係であったベルナルドが作成。
  • アルフォンソ2世から10世までの細密画(ミニアチュール)が楽しめる。

サンティアゴ大聖堂の寄付者情報をまとめた文書Tumboは、A~Hまでシリーズになっており寄付者の社会階級別になっています。

 

Breviario de Miranda(ミランダの聖務日課書)

出典: http://4.bp.blogspot.com

 

15世紀に作成された典礼に関する書物です。上の画像にあるように、書物の大部分のページが細密画が書かれているそうです。

 

大聖堂が保管する宗教音楽の楽譜

 

見学ツアーで最後に訪れたのは、16~18世紀までの宗教音楽の楽譜を保管する場所でした。

 

楽譜の大部分は17・18世紀のもの。とにかく重くて場所もないので開いてみることはできませんでしたが、

 

ボロボロになっているところに歴史を感じました。

 

資料館の見学や本の閲覧方法は?

国際アーカイブズの日記念で無料で見学ツアーに参加しましたが、普段は有料で同様の見学ツアーを行っています。

  • 毎週火曜日と木曜日の11:00
  • グループの定員は、6~20名まで
  • 所要時間 1時間
  • 料金 15€
  • 要事前予約(TEL 981575609、メール: archivo@catedraldesantiago.es)

 

資料館へは身分証明書を提示してアクセスし、本を閲覧することができます。

資料館の開館時間は、月曜日~金曜日 9:00-13:30、月曜~水曜は午後16:30-19:00
8月は閉館。

まとめ

  • 大聖堂の資料館では、9世紀から現代に渡る貴重な資料や書物が保管されている。
  • 研究者だけではなく一般の方も資料館の本を閲覧可能だが、大部分はプライベートスペースとなっている。
  • Códice Calixtino・Tumbo A・Breviario de Mirandaをはじめ、サンティアゴ巡礼や大聖堂に関する歴史的に重要な文書や楽譜、地図なども保管されている。
  • 見学ツアーは有料。

さらに詳しく

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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