スペインのクリスマス料理の特徴は?ケーキやお菓子の日本との違いは?

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キリスト教カトリックの影響が強いスペインでは、家族みんなで過ごす12月24日クリスマス・イブの夜から25日のクリスマスが1年で最も大切な日とされています。

日本のおせち料理にも当てはまるかと思いますが、スペインのクリスマス料理でも、海岸地方では魚介類、内陸地方では肉や山の幸が多く使われます。

地図の番号順に、各地方のクリスマス料理やお菓子の特徴を説明します。

下のインデックスから興味のある州を拾って読むこともできます。

スペインのクリスマス伝統料理マップ

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ガリシア州(GALICIA)

12月24日の伝統的料理は、タラとカリフラワーの料理です。ルーゴ県の北の方では、カリフラワーの代わりにキャベツを使うそうです。

また、毛ガニ、カニの一種であるネコラ、赤座エビ、ホタテ貝、ロブスター、亀の手といった魚介類も食卓を飾ります。

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(毛ガニ、スペイン語ではCENTOLLA-セントジャ。味噌が美味しい!)

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(亀の手。スペイン語でPERCEBES-ペルセべス。高価な魚介類のひとつ)

クリスマス需要により価格が上がるこれらの魚介類ですが、1・2か月前にお目当ての魚介類を購入し、冷凍してクリスマスまで保存する人がいます。

私は生まれが北海道なのですが、祖母がお正月に食べるカニを同じように冷凍して保存していたのを思い出しました。

アストゥリアス州(ASTURIAS)

シードル(リンゴの発砲酒)で有名なアストゥリアス。子ヤギの肉をオーブンで焼く際にシードルを使います。カニの一種であるネコラのクリームスープが飲まれます。

クリスマスのお菓子では、筒状のパイ生地にクルミに蜂蜜とアニス酒を合わせたものが入っている『カサディエジェス(Casadielles)』が食べられます。

カンタブリア州(CANTABRIA)

カンタブリア海からの海の幸、内陸の山の幸が楽しめるカンタブリア。最も代表的なクリスマス料理のひとつは、カタツムリをつかった料理だそうで、クリスマスの数か月前から材料であるカタツムリを集めるそうです!

この時期に食べられる魚はイワシの幼魚、スズキ、タイ、カレイなどです。

トーレラベガ(Torrelavega)という場所のパイ生地のお菓子Polkas(ポルカス)がクリスマスには欠かせないそうです。

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出典 www.turismodecantabria.com

上質の小麦粉とバター、塩と水だけで作るこのお菓子のポイントは、サクサクのパイ生地感。

バスク地方(El PAÍS VASCO)

第一のお皿にオリーブオイルとニンニクで調理したべルサ(Berza)というキャベツの一種の野菜を食べ、第二のお皿に鯛などのお魚料理を食べます。

この地方特有のデザートは、2つあります。バスク語で甘いを意味するゴシュア(Goxua)とは、器に生クリーム、スポンジケーキ、カスタードの順にのせ、最後にキャラメルソールをかけたおやつです。

また、細かく刻んだクルミ、牛乳と砂糖でできたクリーム状のお菓子インチャウルサルサ(intxaursalsa-クルムソース)があります。

ナバーラ州(NAVARRA)

干しダラの蒸し焼き、豚をチリンドロンソース(玉ねぎ・トマト・ピーマン)で煮込んだ料理があげられます。ナバーラ州の名産であるアスパラガスも外せません。デザートはフルーツのコンポートやアーモンドの砂糖漬けがあります。

ラ・リオハ州 (LA RIOJA)

アーティチョークの一種であるカルドンをリオハ地方独特のアーモンドで味付けした料理が有名だそうです。離乳前の子豚を使った料理がこの地方のクリスマスの伝統料理とされています。

アラゴン州(ARAGÓN)

アラゴン州でもカルドンの野菜をクリスマスに食べるそうですが、ラ・リオハ州との違いはアーモンドの代わりにベシャメルソースで味付けるそうです。乳のみ子羊の丸焼きも定番だそうです。

カタルーニャ州(CATALUÑA)

エスクデージャ・イ・カルン・ドヤというカタルーニャ地方の煮込み料理。エスクデージャがカタルーニャ語でスープを意味し、貝の形をした大きいパスタ、ガレッツが入ったスープを飲んだ後、煮込んだ豆・野菜・肉を食べます。

12月26日の聖エステバンの日、クリスマスに残ったお肉をカネロニのパスタに詰めて食べる習慣があります。

バレンシア州 (VALENCIA)

豚肉と牛肉の赤身と卵、パセリに松の実をで作った大きいミートボールをキャベツの葉で包んだ、一見ロールキャベツのような料理を食べます。

ムルシア州(MURCIA)

ムルシアでは、クリスマスが近づいてくると自家製のおやつを作って蓄えるのが典型的です。その中でも、地元でとれる柑橘類やアニスの実で作った焼き菓子が有名です。

バレアレス諸島 (BALEARES)

それぞれの島特有の料理があり、代表的なものは以下の通りです。

マジョルカ島

パスタの中にお肉などを詰めたスープ(ソパ・レジェナ)と離乳前の子豚の丸焼き(レチョナ・マジョルキナ)

イビサ島

クリスマス・ソースと呼ばれる湯づけしたアーモンドの皮をむいて卵と混ぜてつくるクリーム状の甘いソース。スポンジケーキなどをつけて食べるそうです。

メノルカ島

クリスマスに作られる伝統的なお菓子のクスクッソ。名前の起源は、北アフリカの料理であるクスクスから来ているそうです。バター、蜂蜜、砂糖、アーモンド、シナモン、レモンの皮などを使って作ります。

マドリッド州 (MADRID)

マドリッド、カスティージャ・イ・レオン、そしてカスティージャ・ラ・マンチャの3つの地方では、オーブンで焼くお肉料理が有名です。

マドリッドの典型的なクリスマス料理は、焼いたお肉に紫キャベツやエンダイブとザクロのサラダを添えて食べるそうです。

カスティージャ・イ・レオン州 (CASTILLA Y LEÓN)

子豚の丸焼きで有名なセゴビアがあるのはこの地方。クリスマスのメイン料理もやはりオーブンで焼いたお肉の料理を食べます。

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バター、砂糖、小麦粉、卵で作るソリア県のマンテカードや砂糖と卵黄で作るアビラ県のお菓子ジェマがクリスマスの伝統的なお菓子として有名です。

カスティージャ・ラマンチャ州(CASTILLA LA MANCHA)

ロジェ―テス(Rolletes)と呼ばれるアーモンドのクッキーやアニス酒に浸したマンテカードス、そしてトレドの伝統的なお菓子マサパンがあります。子豚の丸焼きも欠かせません。

アンダルシア州(ANDALUCÍA)

ウエルバで生育した豚の上質な生ハムにオリーブの実の前菜、細かく切った野菜、ハム、パスタ、ゆで卵が入ったスープ 、そして七面鳥とトリュフを使った料理があげられます。

はちみつやアーモンドをベースにした様々なクリスマスのお菓子が作られます。

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エストレマドゥーラ州(EXTREMADURA)

七面鳥とトリュフを使た料理、肉汁やゆで卵で作った黄身ソースで煮込んだカルドン、そして鶏肉の料理や乳飲み豚のオーブン焼きなどがあります。カセレス県のビジュエルカス山脈で飼育された上質の豚の生ハム も欠かせません。

カナリアス諸島 (CANARIAS)

ジャガイモを使ったパパス・アルガーダスという料理があり、日本語に訳すとしわくちゃのじゃがいもという意味の料理です。
オリーブオイル・ニンニク、ワインビネガー、ペッパーなどから作るカナリアス諸島オリジナルのソース、モホ・ピコンをかけて食べます。

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スペインの伝統的なクリスマスのお菓子でトゥロンがあります。アーモンド、砂糖、蜂蜜、卵白などから作るヌガーです。アーモンドそのものの形が見えるトゥロンをTurrón de Alicante, el duro(アリカンテのトゥロン、固いトゥロン)、細かく粉にしたアーモンドを使っているトゥロンはTurrón de Jijona, el blando(ヒホーナのトゥロン、柔らかいトゥロン)と呼ばれます。

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(クリスマスにスーパーで売っているトゥロンの例)

このお菓子はスペイン全国で食べられるこの時期のお菓子の王様といってもいいでしょう。

カナリアス諸島では、アーモンドではなくトウモロコシや小麦などのひきわりであるゴフィオ(Gofio)と蜂蜜を使ってトゥロンを作ります。

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